出品作品

インスタレーション作品 約20
土に還る
チェルノブイリ・シリーズ
土の顔
ヒロシマ賞贈呈トロフィー 3
和紙にドローイング(泥―ing) 約10点
万国旗 1
織部大壷 約10
茶碗(織部。引出黒、粉引、白磁など) 約20
ぐいのみ・徳利などの酒器 約30
スワガラス(1996年に諏訪ガラスの里にて制作) 約5スペイン手ガレナ釉作品(花入、大盤など) 約5
韓国・シアトル・ニュージャージ手作品 約10

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白鳥正夫の
えんとつ山
ぶんか考

「陶芸の旗手 鯉江良二展」

「やきものとは何か」を問い続けている鯉江良二。茶碗や鉢、壷などの器はもちろんオブジェ作品にも挑戦している。「メッセージのない作品はありえない」とばかりに、原爆もまた「やきもの」であるとして、反核のメッセージを明確に打ち出した作品 『NO MORE HIROSHIMA, NAGASAKI』や100点を超す『チェルノブイリ』シリーズなどを発表。このほか韓紙に泥を流した『泥イング』、鉄板に土を置き籾殻で焼いて痕跡を表わした『火のメッセージ 1990 September』さらには紙を素材にしたペーパーワークなど、「やきもの」の領域を超えた世界で創作活動の新境地を拓く。
 鯉江は1938年、常滑市に生まれ、高校卒業後に常滑市立陶芸研究所に就職。1966年に自立するが、その前から現代日本陶芸展や朝日陶芸展に出品し入賞を果たす。1960年代から走泥社の八木一夫に誘発され、オブジェ作品を発表し始める。1970年代前後からは、自身の顔をかたどった<マスク>や<土に還る>のシリーズで、現代美術家として頭角を現す。
 1972年に
第3回バロリス国際陶芸ビエンナーレ展で国際名誉大賞を受賞。1982年には、山口県立美術館で「今『土と火で何が可能か』展」に出品し、注目される。さらに1993年に日本陶磁協会賞を受賞、2001年には第3回織部賞を受ける。
 1996年に岐阜県立美術館において「地→人」の展覧会が開催される。その後もアメリカをはじめオーストラリア、スペイン、韓国など世界10数ヵ国でワークショップや展覧会を開催し、国際的な陶芸家として活躍している。2008年日本陶磁協会金賞を受賞し、日本陶磁界の旗手として世界的な活躍をし、現代陶芸を通じ「社会へのメッセージ」を発信し続けている。
 今回の展覧会には、初期の実用陶器の茶碗をはじめ花器、壷、盤などからオブジェ作品の代表作「チェルノブイリ」や「マスク」、さらには最近の紙を使った作品など、陶芸家として模索を続けてきた足跡をたどる約110点を展示する。
「陶芸の旗手 鯉江良二展」
    
白鳥正夫企画
2009年4月2日(木)~4月14日
京阪百貨店 守口店7階京阪ギャラリー

◎鯉江良二によるギャラリートーク 4月2日(木)午後1時30分~
◎開催記念ジャズライブ      4月4日(土)午後3時~
  ギタリスト・山木幸三郎さんら3
  アートギャラリー」「
INORI」など5曲を演奏           

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鯉江良二展(PDF)